オリンパスのフィルム一眼レフカメラ『OM-10』で撮ること【レンズ・作例】

Camera
スポンサーリンク

オリンパスのフィルム一眼カメラ『OM-10』と私

オリンパスのOM−10と私

オリンパスの『OM-10』。
私の祖父が使っていたカメラです。

祖父は自転車の営業マンとして、まだ新幹線もなかった時代の日本全国を駆け回っていました。

そんな祖父は色々な土地に行くことが好き。
いつも日本地図を見ながら、過去に訪れた土地の話をしてくれました。

祖父は「カメラ好き」というほどではなかったと思いますが、
訪れた先々で写真を撮っていたようで、何台かカメラを保有していました。

私がまだ学生の頃、祖父を訪ねた際にこのカメラを見せてくれました。
そして「かっこいい!」と感動していた私を見て譲ってくれたのでした。

最近個人的に「フィルムで撮りたい」思いが強まってきたこともあって、
このカメラをメインに撮り歩くようになりました。

今回はオリンパスの『OM-10』について書いていきたいと思います。

オリンパス『OM-10』とは

オリンパス「OM10」

これ以前の一眼レフカメラは、

  • 大きい
  • 重い
  • シャッターの作動音、ショックが大きい

という課題を抱えており、これらを解決した画期的なカメラがオリンパスのOMシリーズです。

このOMシリーズの一員として、1979年に発売された「OM-10」

「OM-〇〇」と二桁のナンバリングがされるこの製品群は、OMシリーズのエントリー機に位置付けられ、一桁代のプロフェッショナル向け機に比べて安価なモデルのようです。
(部品にプラスチックが使用されていたり、一部簡素化された機構となっている)

サイズ感

オリンパスのOM10は、コンパクトなサイズ感

持った時に手の中の収まりが良く、持っているだけで気持ちが上がります。
オリンパスPENなども手がけた天才設計者・米谷氏により、バルナックライカのサイズ感を意識して作られてたということらしいです。

また、カメラ本体だけではなくレンズ群も非常に小型・軽量なのがすばらしい。
もちろんマニュアルフォーカスのレンズになりますが、近年のデジタル一眼用レンズと比べると非常にコンパクトな作りになっています。

(個人的にレンズがカメラ前方に出すぎない形状が好きなので、私の好みにもフィットしました。)

デザインも美しいし、祖父も非常に綺麗に扱っていたようです。

操作性

OM-10はAE機(絞り優先オート)です。
カメラが明るさを判断し、適正なシャッタースピードを自動で決めてくれるため、初心者にも扱いやすいです。

オリンパス「OM10」のファインダー内のシャッター速度表示

ファインダーを除くと、左側にシャッタースピードを示すゲージがあり、
この速度でシャッターが切られます。

オリンパス「OM10」のマニュアルアダプター

さらに本機には別売りのマニュアルアダプターを装着することができます。

これを使用することでシャッタースピードを自分で決められるフルマニュアルでの操作も可能になります。

スポンサーリンク

祖父のOMシステムレンズ群

OMマウント Zuikoレンズ群

祖父が保有していた3本のOMマウントレンズと、私がメルカリで購入した1本を簡単にご紹介します。

(③コシナ製の望遠レンズは除き)いずれも49mm径と細身でスタイリッシュな形状をしています。

①ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8

OMカメラのキットレンズだったそうで、多く流通している模様。

標準画角で扱いやすいし、軽量・コンパクト・ルックス良し。

手のひらに余裕で収まるサイズ感で、常に持ち歩いていたい一本です。

②ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5

ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5

135mmの中望遠でこの小ささは、正直驚きました。

望遠は大きく重いのが当たり前と思っていましたし、気軽に持ち歩けないだろうと思っていましたがこのレンズは違います。

マウントアダプタを介して富士フィルムのデジタルカメラでも使っていきたい一本です。

③(コシナ製) 70mm-210mm F4 Macro

(コシナ製) 70mm-210mm F4 Macro

コシナ製のズームレンズ。こちらはしっかり大きいです。

現状、なかなか出番は無いかな。

④ZUIKO AUTO-W 35mm F2.8

ZUIKO AUTO-W 35mm F2.8

せっかくマニュアルフォーカスのカメラなので、
ゾーンフォーカスで機敏にストリートフォトを撮影してみたいと思っています。

そのために被写界深度を稼げる広角レンズを、と考え私自身がメルカリで購入。

OMマニアさんで「伝説の銘玉」と、シャープな描画力が高評価されていたことにも惹かれました。

スポンサーリンク

作例

使い始めたばかりの私ですが、撮影した写真を載せたいと思います。
初めの2本のフィルムより。

レンズはいずれも「ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8」を使用しています。

🎞ILFORD 「Delta 100」

「モノクロフィルムで撮影してみたい」と衝動的に思った私は、よくわからないままヨドバシカメラでILFORDの「Delta 100」を購入していました。
(モノクロフィルム を現像できるお店は限られることを後に知りました。)

OM-10の作例①:東京スカイツリー
室内から撮影。遠くのスカイツリーの細部までしっかり描画されている。
OM-10の作例②:高精細な写り
プロフェッショナル向けフィルムということもあり精細な写り。
OM-10の作例③:感度100のフィルムでは夜間は手ブレがきつい
感度100での夜撮影は結構手ブレの影響をうけますね

🎞Kodak 「ULTRAMAX 400」

DELTA 100で感度100の夜間撮影のブレを体感したため、
もう少し高感度で撮影できた方がよいな、と思い次に試したフィルムが「ULTRAMAX 400」です。

ISO感度400のフィルムの中では最も安価だったため、しばらくこちらで練習したいと思いました。

OM-10の作例④:橋の緑色が鮮やか
橋の緑色が鮮やかに出ています
OM-10の作例⑤:フィルムらしい写り
 フィルムらしい写り
OM-10の作例⑤:
こちらもフィルム的と言うか、「絵」のような表現だと思います。
スポンサーリンク

おわりに

カメラ内で10年間眠っていたフィルムより
10年ほどカメラに入りっぱなしだったフィルムから(コマずれ & 感光が面白い)

個人的な話も含みながらで恐縮ですが、大切なカメラについて書いてきました。

1979年発売という古いカメラですが、
受け継いだ自分次第でまだまだ活躍できると思っています。

撮影した写真はinstagramに載せていきたいと思います。
また、ストリート写真に特化した「Focus」という別サイトを立ち上げました。

見ていただけたら嬉しいです。

それでは!

コメント

タイトルとURLをコピーしました