AWSome Day Onlineに参加してみた【内容共有します】
私はSIerで10年ほどSEをしており、
ここ数年はAmazon Web Service(AWS)を利用した案件を担当しています。
今回は初級向けカンファレンス『AWSomeday Online』に参加してみました。
どんな講義がおこなわれるのか?
受講した方が良いのか?
わかりやすくまとめていきたいと思います。
AWSome Day Online Conference、参加すべきか
AWSome Day Online とは?
下記「AWSome Day」の簡略版。
通常8Hかけて行う講義を、オンライン講義にて2.5Hに短縮し開催されています。
受講料金も無料です。
AWSome Dayについて
AWSが定期的に開催するAWS紹介イベント。読み方は「オーサム デイ」。
位置付けとしては、
AWS クラウドジャーニーのはじめの一歩として、AWS に関する基礎知識を 1 日で体系的に学ぶ無償のトレーニングイベント
という感じ。
AWSにこれから携わる方向けに、各提供サービスを紹介する内容となっています。
- 開催場所:東京・名古屋・大阪・福岡の各会場
- 実施時間:10:00〜18:00
- 受講費用:無料
予約方法:
AWSome Dayのページより事前予約が必要です。
AWSome Dayには参加した方が良いの?
受講してみての感想は以下のとおりです。
おすすめできる人
- これからAWSに携わっていく方
- AWSの特定サービスのみ経験がある方(他のサービスを知りたい方)
- クラウドサービスの知見を深めたい方
参加しなくても良い人
- AWSを使用した実務経験を既にお持ちの方
- AWS認定資格取得を目指し、学習を行っている方
これらを踏まえても本Online講義は、
- 2.5hで済む
- 無料
という手軽さが魅力ですので、
既に経験をお持ちの方でも 興味があれば参加してみるのもよいと思います。
AWSome Day Online の内容
どのようなトピックが話されるのか、超簡単にまとめていきます。
進行のしかた
受講方法
参加メールに付属のURLより映像ストリーミングサイトにアクセスして受講します。
進め方
スライドを元に、AWS社員の方2名の掛け合いで解説が行われました。
- 1名がメインに説明を行う
- 1名がAWSにあまり詳しくない体で、疑問を投げかける
という役割分担になっており、
わかりやすいよう工夫がなされている印象でした。
時間の使い方
- 1セッションあたり30分間
- × 4セッション
- セッション間に10分間の休憩時間
という構成でトータル2.5hを使っていました。
セッション1:AWSのグローバルインフラストラクチャとネットワークおよびコンピューティング
AWSグローバルインフラストラクチャー
・リージョン
地理的に離れていて、
複数のアベイラビリティゾーンで構成される
・アベイラビリティゾーン
各リージョンの中にある仮想のデータセンター群
アベイラビリティゾーン同士は物理的に独立している
▶︎ ベストプラクティス
複数のアベイラビリティゾーンに跨って実装すると可用性が高まるよ
という話。
AWSの主なサービスについての紹介
・VPC(Virtual Private Cloud)
仮想プライベートネットワーク。
ルーティングやセキュリティに関する設定、ゲートウェイの設置など。
・Elastic Compute Cloud(EC2)
仮想サーバー。適切なチップセットを選べる。
・Elastic Load Balancing(ELB)
ロードバランサの種類について。
- Application Load Balancer(ALB):HTTPS/HTTPのリクエストレベルで動作
- Network Load Balancer(NLB) :TCPの接続レベルで動作
・EC2 Auto Scaling
オンプレの場合、負荷のピークを捌けるスペックを用意する必要がある。
→ 無駄なコスト発生
CloudWatchで負荷状況を監視し、自動的にスケールアウト・スケールインを促す
ことができる。
セッション2:ストレージとデータベース
データを保存する場所(データストア)について。
適切なデータストアを選択する必要があるよという話。
Elastic Block Store (EBS)
EC2にマウントして使用するストレージ。
サーバ上のあらゆる用途で使用できる。
様々なボリュームタイプが用意されており、コスト・用途に応じて選択可能。
Simple Storage Service(S3)
フルマネージドで提供されるストレージサービス。
HTTPSでアクセス(put/get等)してファイル配置等を行うことが可能。
非常に高い堅牢性(稼働率99.999999999%)をAWSが保証している。
Relational Database Service(RDS)
フルマネージドなRDS。
レプリケーションや、フェイルオーバも自動で行われる。
セッション3:AWSのセキュリティの基本
AWSの責任共有モデル
AWSと利用者、それぞれの責任範囲を明確化している。
利用者側の責任範疇については、こちら側で配慮する必要があるよ
という話。
VPCのネットワーク制御
ネットワークACLとセキュリティグループにより、2段階のファイヤウォール構成をとることができる。
- 「ネットワークACL(アクセスコントロールリスト)」で、サブネットへのアクセス許可を行い
- 「セキュリティグループ」が、インスタンスへアクセスを許可する
AWSの認証について
Identity and Access Management(IAM)にて認証・認可を行う。
コマンドベースの「AWS CLI (API)」を叩く他、
AWS CLIをGUIから使用する「マネジメントコンソール」が利用できる。
- ルートユーザの使用はリスクがあるため削除し、
IAMユーザを作成・認可設定してこちらを使うことが重要 - 認証ポリシーをIAMロールに割り当てて、
リソース(EC2)自体にロールを割り当てることも可能
セッション4:Well-Architected Frameworkと料金
Well-Architected Frameworkとは
AWSがこれまでの知見を元に、アーキテクチャ設計のベストプラクティスをまとめているもの。
原則これに基づいて設計することが理想的。
ホワイトペーパーはこちらから参照できます。
料金について
EC2、RDS等は以下パターンの支払い方法を選択できる。
- 事前に予約購入 :割引が適用される
- 使用分だけ支払い :使用最低限の支払いのみにできる
また、サービスにもよるが
- 起動時間×単価
- リクエスト数
- 使用ディスクサイズ
などの要素を踏まえて金額が決まってくる。
AWS資格の紹介
最後にAWSのトレーニングや認定資格のロードマップ紹介があって終了です。
・AWS認定の体系
AWSのおすすめ学習方法
AWS主催の講義を受講する
今回ご紹介した「AWSome Day」の他、
AWSの学習についてはAWSが多くの機会を提供してくれています。
AmazonはAWSを広く利用してもらうことで収益を出したい訳なので、
オンライン/オフライン問わず利用者のための講義を積極的に行っています。
オンライン学習サービスを利用する
例えばAWS認定資格取得など、目的が明確な場合などは、
オンライン学習サービスを利用するのもおすすめです。
特にUdemyをお勧めします。
Udemyで私もAWS Solution Architect の講義を受講していましたが、
ハンズオンで実際にAWSを触りながら学習を進められて非常に良かったです。
Udemyとは?
アメリカ発のオンライン教育プラットフォーム。
動画でのオンライン講義を好きな時に受けることができる。
特にエンジニア向けのコースは多く、
実務や資格取得に役立つ講義が多く設けられている。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
「AWSome Day Online」は
AWSのサービスについて広く把握することができるため、
学びがあると思いました。
一方、初心者向けではあるので、
既にAWSの経験をお持ちの方は別の時間に当てた方が良いかもしれません。
ご参考になれば幸いです。
それでは。
AWS認定資格「ソリューションアーキテクト アソシエイト」を取得しました。
AWSのサービスや設計思想を学ぶのに役立ちますのでおすすめです。
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