話に説得力を持たせたい
会社や学校などで
自分の考えをうまく伝えられていない
と感じることはありませんか?
私は10年ほどシステムエンジニアとして働いており、
職場ではロジカルなコミュニケーションが求められます。
上司やお客様と会話をしていて
しっかりと考えを伝えるられることもあれば、
時に上手くいかずに落ち込むことがあります。
良い時と、そうでない時の違いはなんなのか。
ときどきは見つめ直してみることも大切です。
自戒の念も込めつつ
- ダメな伝え方
- 自己主張に役立つフレームワーク「AREA」
についてまとめていきます。
ダメな伝え方とは
要点がつかみづらい
この人は結局何が言いたんだろう?
そう感じる場面、
経験があるのではないでしょうか。
主な原因は「一番伝えたいポイント」が整理できていないことにあります。
- 多くを話し過ぎてしまう
- 話の構成が悪い
これらは聞き手の消化不良を招く原因となってしまいます。
説得力が弱い
2つ目の要因は、
言いたいことは分かるれど、それが正しいかはわからない
という状態です。
- とにかく言いたいことを言っているだけ
- 自信はあるが根拠がない
これでは相手を納得させることはできません。
「周りの人を巻き込むこと」は仕事でもチームスポーツや学生生活でも
多くの場面で必要になります。
「伝える」ことをしても
相手に受け入れてもらえなければ意味がありません。
共感や意思決定を促すためには
主張 + 裏付け をセットで伝えることが重要になります。
「AREA」法とは
良い伝え方をするために次のことに気を配る必要があります。
- 話の目的を明確にする
- 根拠を述べて説得力をもたせる
では、具体的にどうしたらよいのか。
このポイントを自然と実践できる自己主張のフレームワーク(方法論)が「AREA」法です。
「A」「R」「E」「A」の順に話を組み立てることで、
ロジックの通った伝え方をすることができます。
Assertion:主張
まず初めに「一番伝えたいこと」から話します。
結論(=話のゴール)を先に提示してあげましょう。
最初に結論を述べることで、
聞き手はこれから話がどこに向かって行くのか
を頭に置きながら話を聞くことができます。
例)私にはダイソンのドライヤーが必要です。
※日常的な議題で考えてみます。
Reason:理由
次に “なぜ” そう考えるのか、理由を述べます。
例)
なぜなら、
このドライヤーは風量がとても強く、
“生活の質”を向上させることに繋がるからです。
Evidence / Example:根拠・例示
次に理由の根拠や例を提示します。
これが説得力を持たせるための裏付けとなります。
いくつか挙げても良いと思います。
例)
① 「髪を乾かす」という何も生み出さない時間を削減することができます。② 熱ではなく風で水分を飛ばすため、
髪を痛めず良いコンディションを保つことができます。
Assertion:再主張
最後にもう一度「一番伝えたいこと」を繰り返し、
相手にアピールします。
例)これらの理由から、私にはダイソンのドライヤーが必要だと言えます。
このように、A・R・E・A の順に話を組み立てることで、
- 言いたいこと(主張)が明確になる
- ロジックが通る
- 説得力を持つことができる
そのため、
「良い伝え方」が自然とできるようになります。
もう一つのメリット
客観的な改善ができる
伝え方を改善する上で「AREA」法は有効なメソッドです。
こういった方法論を取り入れることのメリットは、
「理想(=今回の場合 AREAで話せているか)」と
「実際(=現状の話し方)」
との間にあるギャップを認識できることだと思います。
よくないパターン:改善できない状態
話がうまくいった場合
- 話してすっきり、おしまい
話がうまくいかない場合
- 他責の念を持つ(「なぜ相手は理解してくれないのか…」)
- 不要な自己嫌悪(「自分は話がヘタなんだ…」)
これではいつまで経っても改善されることなく、
同じスパイラルを繰り返してしまいます。
また、今回うまくいったとしても次回もうまくできる保証はありません。
よいパターン:改善できる状態
話がうまくいった場合
- AREAに沿って論理を通すことができたから、説得力のある話ができたんだ
話がうまくいかない場合
- E (根拠)の部分が弱かったな…
- 最後のA(再主張)が抜けたから、印象が弱くなってしまったんだ…
AREAを意識することで、
その骨組みを意識して話ができたのか、振り返り(改善)がしやすくなります。
うまくいかない原因が
「人(自分・相手)」ではなく、
「話」にあると考えることができます。
無駄に落ち込んだり、人のせいにすることがなくなれば
メンタル面でも好影響を及ぼします。
またうまくいった時はその理由がわかっているため、
次回以降の再現性につながります。
まとめ
自己主張のフレームワーク「AREA」法をご紹介してみました。
いかがだったでしょうか。
私自身、時々振り返りたい内容なので
頭の整理とともに記事にしてみました。
円滑なコミュニケーションの役に立てればと思います。
それでは。
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